【那須・宝島さん夫婦殺害・死体遺棄】全て指示されたと弁明…仲介役の男が法廷で語った「凶行の中身」

【那須・宝島さん夫婦殺害・死体遺棄】全て指示されたと弁明…仲介役の男が法廷で語った「凶行の中身」

那須・宝島さん夫婦殺害事件 法廷で浮かび上がった“指示役”と“仲介役”の食い違う証言

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2024年4月、栃木県那須町で東京・上野の飲食店経営者夫妻の遺体が見つかった事件をめぐり、殺人、死体遺棄・損壊などの罪に問われている被告らの裁判員裁判が、東京地裁で開かれた。

この事件で亡くなったのは、東京・上野のアメ横周辺で飲食店を経営していた宝島龍太郎さんと妻の幸子さん。事件は発覚当初から、複数の人物が関与したとされる複雑な構図が注目されてきた。

起訴状などによると、宝島さん夫妻をめぐっては、経営上の不満などを背景に、夫妻の親族らが殺害を計画したとされている。その後、関係者を通じて複数の人物が関与し、東京都内で夫妻を呼び出したうえで殺害し、遺体を栃木県那須町まで運んで遺棄・損壊したとされる。

事件をめぐっては男女7人が起訴されており、なかでも今回の公判で焦点となっているのが、佐々木光被告と平山綾拳被告の役割分担だ。

検察側は、佐々木被告を指示役、平山被告を仲介役と位置づけている。一方、平山被告側は「事件に関わったことは事実」としながらも、自ら積極的に主導したのではなく、佐々木被告から指示された行動だったと主張。起訴内容の一部を否認している。

那須・宝島さん夫婦殺害・死体遺棄】全て指示されたと弁明…仲介役の男が法廷で語った「凶行の中身」(FRIDAY) - Yahoo!ニュース

6月25日の公判では、平山被告に対する被告人質問が行われた。前日の佐々木被告の証言と食い違う場面もあり、法廷には緊張感が漂った。

佐々木被告は前日の質問で、平山被告との出会いについて「2024年2月ごろ、渋谷のクラブで知人から紹介された」と説明していた。また、その際に平山被告を暴力団関係者のように認識したとも証言していた。

しかし、平山被告の説明は異なっていた。平山被告は、佐々木被告と出会った時期について「2023年の年末だったと認識している」と述べ、最初から両者の記憶に食い違いが見られた。

出会いの場所が渋谷のクラブだった点は共通しているものの、平山被告は、自分が暴力団関係者として紹介されたことについては否定。「知人が冗談交じりにそのように紹介したことはあった」としながらも、自身は暴力団に所属していないと説明した。

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弁護人から改めて暴力団との関係を問われると、平山被告は「一切関わったことはありません」と明確に否定した。その証言を聞く佐々木被告は、平山被告の方向に鋭い視線を向けていたという。

また、平山被告は佐々木被告の第一印象についても語った。クラブという場にスーツ姿で現れた佐々木被告について、「見た目は怖いと感じた」と振り返った。髪型や体格についても印象を述べ、当時の佐々木被告に対して一定の威圧感を抱いていたことを明かした。

一方で、会話の主導権については平山被告の証言が注目された。平山被告によれば、出会った当初、平山被告は佐々木被告に対してタメ口で話し、佐々木被告の方が敬語を使っていたという。この点は、両者の上下関係や力関係をめぐる重要な争点となる可能性がある。

今回の裁判では、単に事件に関与したかどうかだけではなく、それぞれの被告がどの程度主体的に行動したのか、誰が誰に指示を出していたのかが大きな焦点となっている。

佐々木被告は、事件の首謀者とされる人物から圧力を受け、依頼を断れなかったと主張している。一方、平山被告もまた、自分は佐々木被告に指示された立場だったと説明しており、双方が自らの関与の程度を限定的に見せようとしている構図が浮かび上がる。

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法廷で語られた証言は、事件の全体像を解き明かすうえで重要な手がかりとなる一方、被告同士の主張には複数の食い違いがある。出会った時期、互いの認識、上下関係、そして犯行に至るまでの意思決定。その一つひとつが、今後の審理で慎重に検証されることになる。

宝島さん夫妻の命が奪われたこの事件は、多数の関係者が関与したとされる点でも、社会に大きな衝撃を与えた。公判では今後も、計画の経緯、各被告の役割、そして実行に至るまでの流れが詳しく審理される見通しだ。

被告らの証言がどこまで信用できるのか。誰が主導し、誰が従ったのか。事件の真相に迫るため、法廷でのやり取りはさらに注目を集めている。