長友佑都「批判されるべき」 ブラジル戦敗退後に語った責任と覚悟 W杯5大会目でも届かなかった“壁”
FIFAワールドカップ2026北中米大会、決勝トーナメント1回戦。日本代表は現地時間6月29日(日本時間30日)、ヒューストンスタジアムでブラジル代表と対戦し、1-2で敗れた。
日本は前半29分、MF佐野海舟のゴールで先制し、王国ブラジル相手に一時は主導権を握る展開となった。しかし後半10分に同点ゴールを許すと、試合は徐々にブラジルペースへと傾いていく。そして試合終了間際、後半アディショナルタイム50分にFWマルティネッリ(アーセナル)に決勝点を奪われ、日本は無念の逆転負けを喫した。
3大会連続となる決勝トーナメント初戦突破はならず、日本のW杯はここで幕を閉じる形となった。
試合後、DF長友佑都(39)は厳しい表情で取材に応じ、自らの言葉で敗戦の責任に向き合った。

「大きな批判をされるべきだなと思います。後輩たちはめちゃくちゃ頑張ってくれたので、後輩たちは称賛しかない。僕らは批判をされるべき。それを受け止めるべきだと思っています」
その言葉には、ベテランとしてチームを支えてきた自負とともに、結果を出せなかった悔しさがにじんでいた。若い世代の奮闘を称えながらも、自らを含む経験者世代の責任を強く受け止める姿勢を明確にした。
今大会で長友にとっては5度目のワールドカップ出場となった。日本代表として歴史的な記録を更新し続けてきたが、チームとしてはまたしてもベスト16の壁を突破することはできなかった。
スウェーデン戦では途中出場を果たしながら、「個人のことはどうでもいい」と語り、チーム第一の姿勢を貫いてきた長友。5大会出場という偉業について問われても、「誇りには思うが、ベスト32で終わっている」と語り、結果への厳しさを優先した。

さらにベテランとしての責任についても、「経験者として責任を感じる。負わないといけない」と強調し、W杯という大舞台の重みを改めて言葉にした。
今後の去就について問われると、長友は静かにこう答えた。
「ビジョンはないです。全部、白紙というか、全くない」

その一言には、今大会を終えた直後の率直な心境が込められていた。現役続行か、代表引退か、あるいは新たな役割か。そのすべてを現時点では決めていないことを示唆した形だ。
王国ブラジルにあと一歩及ばなかった日本代表。先制点を奪いながらも勝利には届かず、またしても世界の壁の高さを痛感する結果となった。
その中で、39歳のベテランが語った「批判されるべき」という言葉は、単なる敗戦のコメントではなく、長年日本代表を支えてきた選手の重い覚悟として残ることになりそうだ。


