サッカー日本代表として長年活躍してきた伊東純也が、自身のプロキャリアの原点であるヴァンフォーレ甲府を久しぶりに訪問した。伊東は自身のインスタグラムを更新し、クラブ関係者との再会を報告するとともに、プロ入り当時の懐かしい写真を公開。現在の姿と若き日の姿を同時に紹介した投稿には、多くのファンから温かな反響が寄せられた。

伊東は投稿の中で、「プロサッカー選手としてのスタートを切ったヴァンフォーレ甲府に久々に行ってきました」と報告した。公開された写真には、ヴァンフォーレ甲府の代表取締役社長を務める佐久間悟氏や、クラブ広報を担当する橋爪勇樹氏と並び、笑顔を見せる伊東の姿が収められている。橋爪氏は伊東が甲府に所属していた当時のチームメートでもあり、久しぶりの再会となった。
伊東にとって、ヴァンフォーレ甲府は特別な意味を持つクラブだ。神奈川県出身の伊東は、逗葉高校から神奈川大学へ進学。大学時代に関東大学リーグで得点王やアシスト王に輝くなど頭角を現し、2014年には特別指定選手として甲府に登録された。そして2015年、大学卒業後にヴァンフォーレ甲府へ正式加入し、プロサッカー選手としての第一歩を踏み出した。
当時の伊東は、現在のように日本代表の中心選手として広く知られた存在ではなかった。しかし、持ち味である圧倒的なスピードと積極的な仕掛けを武器に、プロ1年目から大きな可能性を示した。2015年のJ1リーグ鹿島アントラーズ戦では、リーグ戦初先発の試合でプロ初ゴールを記録。チームを勝利に導く活躍を見せ、その後の飛躍につながる重要な一歩となった。
伊東が甲府へ加入した2015年は、クラブの前身である甲府サッカークラブの創設から50周年にあたる節目の年だった。それから10年が経過し、クラブは2025年に創立60周年を迎えた。伊東は「自分が入ったときはちょうど50周年だったけど、今年で60周年。おめでとうございます!」と祝福。自身の成長とクラブが積み重ねてきた歴史を重ね合わせながら、月日の流れの早さを振り返った。
投稿では、クラブ関係者との現在の記念写真だけでなく、甲府に在籍していたプロ入り当時の写真も公開された。若々しい表情でユニホームを着る伊東の姿には、海外リーグや日本代表で豊富な経験を積んだ現在とは異なる初々しさが感じられる。一方で、ファンからは「昔から変わっていない」「当時から格好いい」といった声も上がり、10年間の変化を楽しむ投稿として注目を集めた。
甲府でプロとしての土台を築いた伊東は、2016年に柏レイソルへ完全移籍した。柏ではサイドバックやサイドハーフとしてプレーしながら攻撃力を磨き、右サイドのアタッカーとして存在感を高めていった。その後は日本代表にも選出され、国際舞台で持ち味のスピードと突破力を発揮するようになった。

2019年にはベルギーのKRCヘンクへ移籍し、初めての海外挑戦を開始。ベルギーリーグでは得点だけでなく数多くのアシストも記録し、チームの攻撃を支える中心選手へと成長した。さらに2022年にはフランスのスタッド・ランスへ移籍し、欧州主要リーグでも実力を証明した。甲府から始まった伊東のキャリアは、柏、ベルギー、フランス、そして日本代表へと着実に広がっていった。
華やかな国際舞台で活躍するようになっても、自身をプロ選手として迎え入れたクラブへの感謝は変わっていない。今回の訪問は、単なるオフ期間中の立ち寄りではなく、自らの出発点を確認する機会にもなったとみられる。伊東は「改めて、時が経つのは早い。これからも初心を忘れずに頑張ります!」と記し、今後も変わらない姿勢でサッカーに向き合う決意を示した。
この投稿に対し、ファンからは「昔からイケメンすぎる」「10年前と現在の写真をありがとうございます」「初心を忘れないことは大事ですね」「これからも応援しています」といったコメントが寄せられた。また、伊東を発掘し、プロ選手としての機会を与えた甲府への感謝を伝える声や、再びクラブを訪れたことを喜ぶ甲府サポーターの反応も見られた。
世界を舞台に戦う選手へと成長した伊東にとって、ヴァンフォーレ甲府はすべてが始まった場所である。プロ入りから10年という時間が経過しても、原点を大切にする姿勢は変わらない。懐かしい写真とともに発信された「初心を忘れずに」という言葉は、これまで歩んできた道への感謝と、今後もさらなる高みを目指して挑戦を続けるという伊東の思いを表している。

