「逮捕、留置所、そして舐達麻――」G PLANTSがついに沈黙を破った。“自分のヒップホップ”を始めるまでに何があったのか?

G PLANTS、沈黙を破りソロ始動 舐達麻で築いた歴史を背負いながら「自分だけのヒップホップ」へ

ヒップホップグループ・舐達麻のメンバーとして独自の存在感を放ってきたG PLANTSが、長い沈黙を経て新たな一歩を踏み出した。

8月14日、G PLANTSはソロプロジェクトの第一弾シングル「Ryuchijo」をリリース。これまでグループの一員として活動してきた彼が、今度は自身の名前と表現だけで音楽と向き合う新たなステージへ進む。

近年、舐達麻の活動から姿を見る機会が減ったことで、ファンの間ではさまざまな憶測が広がっていた。

「脱退したのではないか」
「再び逮捕されたのではないか」
「何か大きな問題が起きたのでは」

SNS上ではさまざまな噂が飛び交ったが、本人が今回、自らの言葉で現在の思いや過去、そしてこれから目指す音楽について語った。


「今は自分のターン」G PLANTSが選んだソロという道

G PLANTSは今回のソロ活動について、自身の表現をより自由に追求できるタイミングが来たと語る。

「今は自分のターンが来たというか、自分のやりたいヒップホップがさらに自由にできる時だと思っています」

これまで彼が最も大切にしてきたのは、舐達麻というグループの世界観だった。

舐達麻には独特の美学があり、音楽だけではなくファッション、映像、ライフスタイルまで含めたカルチャーとして多くの支持を集めてきた。

G PLANTS自身も、その看板を背負うことに大きな責任を感じていたという。

「これまでは『舐達麻はこうだ』というものを表現するのに全力を注いできました」

グループの方向性を守り、作品の完成度を高めること。

それが彼にとってのヒップホップだった。

しかし、現在は一人のアーティストとして、自分自身の価値観や感覚をより深く掘り下げる段階に入った。


舐達麻で培った経験と「一人だからこそできる表現」

G PLANTSは、ソロになることで単純に自由になったというわけではないと話す。

むしろ、ワンマイクで勝負することには別の難しさがあるという。

「ワンマイクは、さらに独創性が求められると思う」

グループではメンバーとの化学反応が作品を作る大きな要素だった。

しかしソロでは、自分自身の考え、声、世界観だけで作品を成立させなければならない。

その責任は大きい。

だからこそ彼が目指すのは、単に「違うことをする」ことではない。

「人と違うことをやるんじゃなく、自分だけの表現を磨き続けること」

そして、

「これがヒップホップじゃなきゃなんなの?みたいなアルバムを作りたい」

という強い意志を語った。


グループ時代から持っていた“音楽を作る側”への興味

G PLANTSは、単なるラッパーとしてだけではなく、音楽全体を構築することにも強い関心を持っていた。

もともとヒップホップの熱心なリスナーだった彼は、楽曲制作においてもラップ以外の部分に興味を持っていたという。

「ビートメイカーに自分が好きな元ネタを渡してサンプリングしたり、フックを女性シンガーに歌ってもらったり」

自分がラップをするだけではなく、

「誰と誰を組ませたら、こういう曲になるのか」

というプロデューサー的な視点も持っていた。

音楽を一つの作品として完成させること。

それはグループ時代から抱えていた夢だった。


舐達麻という存在から離れる意味

舐達麻は、日本のヒップホップシーンにおいて非常に大きな存在となった。

独特の世界観、リアルな言葉選び、ストリートカルチャーを背景にした表現は、多くの若いリスナーに影響を与えてきた。

その中でG PLANTSは、グループの一員として重要な役割を担っていた。

しかし、長期間姿を見せなかったことで、ファンの間では不安や憶測も広がった。

今回のインタビューでは、そうした期間についても本人が向き合いながら、自身の現在地を説明している。

彼にとってソロ活動は、舐達麻を否定するものではない。

むしろ、そこで積み重ねた経験を次の表現につなげるための新しい挑戦だ。


逮捕や留置所での経験も語る

今回のインタビューでは、G PLANTSは過去の逮捕や留置所で過ごした経験についても触れている。

彼の人生において、それらの経験は決して切り離せないものだった。

ヒップホップでは、自分自身の過去や葛藤を作品に反映させる文化がある。

G PLANTSも、自身が経験した苦しさや孤独、社会との向き合い方を音楽表現へ変えてきた。

ただ、彼が語るのは単純な美化ではない。

経験した出来事から何を感じ、どう自分の価値観を形成したのか。

そこに現在の表現者としての姿勢がある。


APHRODITEGANGの変化と新プロジェクト

G PLANTSは、自身が離れるタイミングで、APHRODITEGANGのアパレルデザインを担当していたチームの一部も新たな動きを始めたことを明かした。

現在は、そのメンバーたちが自身のソロプロジェクトを支えているという。

音楽だけではなく、ファッションやグッズ展開など、カルチャー全体を作り上げていく姿勢は、舐達麻時代から続く彼の特徴でもある。

「グッズも期待してください(笑)」

という言葉からも、単なる楽曲発表ではなく、世界観全体を届けたいという思いが感じられる。


新たなG PLANTSが目指すもの

G PLANTSにとって、ソロ活動は過去との決別ではない。

舐達麻で経験した時間、仲間と作り上げた音楽、そこで得た評価。

それらすべてを背負った上で、自分自身の表現を追求する段階に入ったということだ。

ヒップホップでは、自分自身の人生そのものが作品になる。

成功も失敗も、迷いも葛藤も、すべてが表現の材料になる。

G PLANTSは、その姿勢を貫きながら、新しい音楽を作ろうとしている。


まとめ

舐達麻のメンバーとして知られたG PLANTSが、長い沈黙を破りソロ活動を開始した。

第一弾シングル「Ryuchijo」のリリースは、単なる新曲発表ではなく、一人のアーティストとして再出発する宣言でもある。

これまで彼は「舐達麻」という大きな看板を背負い、その世界観を表現することに全力を注いできた。

しかし現在は、自分自身だけのヒップホップを追求する時期に入った。

過去の経験、葛藤、逮捕や留置所での日々も含め、すべてを自分の表現へ変えていく。

「これがヒップホップじゃなきゃなんなのか」

その答えを探すG PLANTSの新たな挑戦に、今後ますます注目が集まりそうだ。