日本各地でクリスマス寒波が襲来し、災害級の大雪が観測されています。青森市の温泉地スユでは、今シーズン初めて3メートルを超える積雪が記録されました。これは、12月にこのような積雪が記録されたのは19年ぶりのことで、2005年に新潟県津町で3メートル24センチを観測して以来のことです。
スユでは、積もった雪のために設置されていた公衆トイレが完全に埋まってしまい、駐車している車も雪に覆われてしまいました。観光客たちは、雪に埋もれた車を掘り出すために雪かきを始める様子も見られました。新潟・上越市では、除雪作業中に76歳の男性が除雪機に巻き込まれ、死亡が確認されるという悲劇も発生しました。
全国各地で降り続く雪は、長野県北部の品濃町では平年の3倍以上にあたる86センチの積雪を観測しました。また、新潟湯沢では12時間で36センチの新たな雪が降り、積雪は120センチを超えるなど、住民は雪かきに追われています。
この大雪の原因には、日本海の海水温が平年より非常に高くなっていることが挙げられています。高温の海水から多くの水蒸気が発生し、強い寒気が流入することで雪雲が発達し、記録的な降雪をもたらしているとされています。
気象予報によれば、クリスマス寒波のピークは今日までと見られていますが、年の瀬に向けて新たな寒波が予想されており、再び大雪となる可能性があります。特に日本海側では、年末年始にかけて注意が必要です。住民や旅行者は、雪と寒さに対する備えを怠らないようにしましょう。