カメラに映る黒い塊。
秋田市のスーパーに3日間にわたって居座ったとみられるクマです。
この姿が捉えられたのは、クマがスーパーで男性従業員を襲う約9時間前の11月29日午後9時過ぎ、場所は、居座ったスーパーに程近い歴史館の駐車場です。
周囲に山などはなく、住宅が密集するエリアに現れたクマ。
住民からは「まさかこういうところに出るとは思わなかった。どこから来たんだろう」と驚きの声が聞かれました。
2日間にわたってにらみ合いが続いた末、ついに12月2日の朝、中に設置された箱わなが作動しました。
その後、猟友会が麻酔銃で眠らせてから店の外に運び出しました。
捕獲されたクマは、体長約1メートル体重約70kgのメスで、最終的には殺処分される予定です。
クマが現れたのは、秋田だけではありません。福島・喜多方市の空き家にもクマが侵入しました。
目撃した人は「おとなしく柿食べている。体長は1メートル以内、50~60㎏くらい」と話します。
2日午前9時50分ごろ、住民から市役所に「空き家にクマがいる」と通報が寄せられました。
通報を受けた市と警察、猟友会は、住民を避難させたうえで周辺の立ち入りを規制して対応。
そして、午後2時前、現場に緊張が走りました。
猟友会が鳴らした爆竹の音が、10発以上「パン、パン」と鳴り響きました。
体長約1メートルのクマは、この音に驚いてか、山へと走り去ったということです。
クマによるけが人はいませんでした。
冬眠前に各地で相次ぐ居座りクマの出没。いったい、なぜなのでしょうか。
パンク町田氏は「冬眠前は栄養価の高い餌を求めるために活発に活動する。クマが増加しているので、今までいなかった地域にまで出没することになるので人間と出くわす機会が多くなる」と話します。
万が一、クマと遭遇してしまった場合は、急に動いたり大声を出したりせずにゆっくりクマから遠ざかることが重要です。今すぐ見る 👉