歌手、女優の中山美穂さんが54歳の若さで浴室で亡くなっていることが見つかったことで、韓国でも「ヒートショック」の恐怖への関心が高まっている。ソウル新聞は、20日に「浴槽で亡くなった大物女優…寒いからの熱い入浴は危険」の見出しで報じ、同新聞の最も読まれた記事に選ばれた。
記事では「(映画)『Love Letter』ラブレターで知られる中山美穂さんが、自宅の浴槽で死亡した状態で発見され、大きな衝撃を与えた。日本の警視庁は、中山さんの死因を『入浴中の溺死』とみている。ヒートショックの可能性がある」と言及した。
続けて「寒い日が続き、温かいお風呂につかる人も増えている。ただ、冬季の入浴の際は急激な温度変化によって不慮の事故に遭う恐れがあり、格段の注意が求められる」と警告した。さらに「浴槽での溺死は、毎日浴槽に入る習慣のある日本で、年間1万9000人あまりが死亡する原因だ。65歳以上だけを見れば、交通事故死亡者より2倍も多いという統計がある」と報じた。
また「寒いところにいて、急に暑いところに行った時、温度変化のせいで血圧が急激に上昇または下降し、心臓や血管に問題が生じて、ひどい場合は脳卒中や心筋梗塞が起こることがある。冬場の温泉や熱い浴槽を利用する時によく発生する。暖房の効いた居間から肌寒い更衣室に行くと、寒さに対応するために血圧が上がる。そこで服を脱いで熱い風呂や温泉に入ると血圧がさらに上がる。その後、急に体が温かくなると血圧が下がる。65歳以上の高齢者、高血圧や糖尿病、肥満または睡眠時無呼吸症候群、不整脈患者がヒートショックになりやすい」とした。
予防のためには「脱衣空間の暖房を十分に行い、寒いところにいた場合、急いで湯船に飛び込んではならない。お風呂の温度が42度以上になると、心臓に負担を与えることがある。入浴水は38~40度が適当で、胸程度までつかるようにした方がいい」と結論づけた。