政府は、27日に閣議決定する2025年度予算案で、一般会計の税収見積もりを70兆円台の後半とする方針を固めた。17日に成立した24年度補正予算で見積もった24年度の税収(73・4兆円)を上回り、6年連続で過去最高を更新する見通しだ。25年度は今年6月に始まった所得税などの定額減税による減収の影響がなくなるほか、物価高が税収を押し上げる。
税収が70兆円を上回るのは4年連続となる。
24年度の税収は、物価高や好調な企業業績を背景に、昨年末の当初予算で見積もった額(69・6兆円)を3・8兆円上回り、超過分は補正予算の財源として使われた。所得税、法人税、消費税の基幹3税を中心に伸びており、25年度もこの傾向が続くとみている。
政府は定額減税による24年度の減収を2・3兆円と見込んでいたため、25年度は税収の増加要因となる。
24年度の歳入に占める新たな国債(国の借金)の割合を示す「公債依存度」は33%となる。25年度も税収が伸びても歳出を賄うことはできず、予算案でも巨額の国債発行は避けられない見通しだ。
2024年12月25日
来年度予算案、税収70兆円台後半とする方針…6年連続で最高更新の見通し
高橋成壽:お金の先生/C FP/証券アナリスト/IFA
見解 物価高に伴う税収増(歳入増)ということは、今後も物価上昇が見込まれるため、さらなる所得税の減税余地が生じ得るということに他なりません。今後は、給与所得控除の改定が望まれますが、自営業やフリーランスの方を考えると、基礎控除等を増やし、最低でも123万円の壁を178万円にずらすべきでしょう。また、大企業を中心とした法人税を引上げるタイミングだと思料します。大企業増税と賃上げ促進税制のセット、中堅企業・中小企業は減税にすると保険に貯まったお金が自社に戻りますので財務体質の改善が期待されますのでこちらも賃上げ税制とセットにするとよいでしょう。財務省が何故反対するのか、明確な説明責任が求められる潮流となりそうです。
1位コメント
これを読んで「財源ありますやん」と思えなければならない。政府歳入の統計を見ている人なら皆知っていたことだが、ここ数年で日本の税収は大いに増えた。来年の税収が70兆円台後半になればコロナ前比較で年20兆円近い税収増になることになる。
理由は(1)円安などによる企業業績の向上、(2)インフレによる物価(消費税)や所得(所得・住民税)の増加、(3)物価に合わせて控除を上げないことによる隠れ増税などだ。1や2は良い面もあるのでともかくとして、3は説明もなく放置してはいけないのだが、マスメディアも全く知識がなさすぎて批判的視点を持つことも出来ないようである。
このように増税しているのだから、日本の債務対GDP比はここ数年で悪化どころか急速に改善している。超速の財政健全化が進行してきたわけだ。新規国債は大半が借り換えだしGDP比が本質的な指標なので、悪化しているように書く本記事はミスリードである。
2位コメント
減税に根拠(財源)を求めるなら増税にも根拠を求めるのが筋じゃないのか?これだけ毎年税収が上振れてるのに国民が疲弊してれば経済なんて回らないよ。というか、岸田総理時代くらいから経済の事を気にしてる気配がなく、経済ガン無視でただひたすらに増税してるだけな印象が強い。
政府・与党が国民ガン無視で増税路線を突き進むなら、国民は国民でしっかりお灸を据えなければならない。
3位コメント
もう20年以上給料は横ばいで全く上がっていません。インフレで生活がとてつもなく苦しくなる一方で、政府の税収は最高額を更新し続けています。この1つを見ても、国がいかに税金を取りすぎているかと言うことが如実に現れています。 なんで給料が上がってないのに、税収がこんなにも上がるんですか? どんな国でも給料と税収は連動するはずです。
4位コメント
つまり当初、24年度の予算は70兆で組んでいた。70兆で国を運営できると踏んでいたと。ところが上振れして3・8兆円税収が増えて、来年度も同じ見込み。つまり70兆+3.8兆+3.8兆の77.6兆ぐらいの税収になるかもと。
あれ?財務省によると国民民主の178万まで控除を上げるには7~8兆必要でしたっけ?ちょうど7.6兆ですね。しかも、減税による経済の活性化も期待できると。もう、答えでてません?
5位コメント
日本国民は日本の様々な税率が、世界と比べてみてもとても高いことに気づいていない人が多い。このままではこれからもどんどん色々な税金が引き上げられても分からないだろう。そろそろ本気で国民全体が声を上げる時なのかもしれない。
コメ数3914、1位コメの「共感した」数は20000。「共感した」数が多い順に5つピックアップ。「来年度予算案、税収70兆円台後半とする方針…6年連続で最高更新の見通し」12/25(水) 5:00配信の読売新聞オンラインの記事。